歯科技工士の仕事・資格
歯の治療に必要な技工物を作るデンタル技術の専門家
歯科技工士の仕事内容

いつまでも健康でいるためには、しっかりかめる丈夫な歯を維持することが何よりだ。
しかし、大人の歯の寿命は、平均して50年前後といわれていて、年齢とともに欠けたり、抜けたり、虫歯になって傷んだりする。
自分の歯に支障が起きたときは、差し歯や入れ歯にしたり、かぶせものをしたりして不都合を補うが、その歯の修復に用いられる歯科技工物の製作・修理・加工を行うのが歯科技工士である。
歯科技工士は、治療の現場に立ち会うことはない。
患者の口腔に直接触れることは禁じられており、歯科医師から送られてくる指示書に基づいて、必要な技工物の製作を行う。
仕事の中心になるのは、差し歯や入れ歯などの義歯の製作。
例えば入れ歯の場合、歯科医師は特殊な材料でとった歯型を添えて発注するが、歯科技工士はそれにまず石膏を流し込んで患者の歯並びと同じ模型をつくる。
この模型を使い、欠けた部分に人工歯を入れてもとの状態に復元し、それをもう一度、型取りをして最終的な入れ歯をつくりあげていく。
ほかに歯科技工士が扱う歯科技工物には、欠けた歯にかぶせるクラウン・ブリッジ、虫歯を削った穴に詰め物をするインレー、歯並びを治すための矯正装置などがあるが、これらはどれも鋳物の原理を使った手作業で製作する。
それだけに職人的な地道さ、手先の器用さが不可欠の仕事といってよいだろう。
勤務形態は、歯科技工所では9〜18時、歯科医院では10〜19時のケースが多い。
おおむね規則的だが、注文が多い職場では残業もある。
また、技術レベルが高くなると独立開業することも可能だが、独立した場合は仕事をする時間も量も実力しだいだ。
歯科技工士の社会的な評価や将来性
歯は高齢になるほど弱くなり、ほとんどの人が義歯や歯科技工物を使っているといっていいほどだ。
今後は寿命が延びて、お年寄りが増えていき、それに伴って義歯・技工物の需要も増加すると見込まれている。
また、最近は幼児期から虫歯予防が行われているため、中高生などの世代では虫歯は減少傾向にある。
しかし一方では、女性を中心に歯並びや歯の白さなど歯の美しさにこだわりをもつ患者も増えている。
今後は矯正技術や審美のための技術にウエイトがかかってくるだろう。
いずれにしてもデンタル・ケアになくてはならない仕事で、ニーズが高いことに変わりはない。
歯科技工士の働く職場
■歯科技工所(独立開業も含む) ■病院 ■歯科医院 ■歯科技工器材メーカー ■リハビリテーションセンター
歯科技工士の収入
(社)日本歯科技工士会の調査では、平均の初任給16万〜18万円。
キャリア10年目で勤務者の年収450万円、自営の場合は660万円となっている。
歯科技工士の受験資格
(1)文部大臣の指定した歯科技工士学校を卒業した人
(2)厚生大臣の指定した歯科技工士養成所を卒業した人
(3)歯科医師国家試験または歯科医師国家試験予備試験を受けることができる人
(4)外国の歯科技工士学校もしくは歯科技工士養成所を卒業した人または外国で歯科技工士の免許を受けた人で、厚生大臣が(1)(2)(3)と同等以上の知識と技能があると認めた人。
受験費用
3万4000円
試験に合格した人の就職率、求人情報を入手するには
歯科技工士の就職率
平均して75%前後
求人情報を入手する方法
・学校、養成所の就職部
・『歯科技工』『QDT』『Dental Review』『デンタル・ダイヤモンド』『歯科展望』などの医療系専門雑誌
・日本歯科技工士会の無料就職紹介
アルバイトの有無
なし
転職について
ひとつの職場に長く勤めることもあるし、転職する人もある。 どちらが多いとも言えない。
出産、介護などで退職した場合、復職率は高い
歯科技工士として独立開業
しやすい
歯科技工士としての適性
地道な作業に耐えられない人や責任感のない人は不向き
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